2011年3月4日金曜日

雛の刀は抜けなかった

幼少の頃そっとお雛様の刀を抜いてみようと試みた事があった、その傍で僕を見ていたのが高砂と住吉の松の精のこのお二人。何時ごろのものかよく分らない。お入りになっている木箱は壊れそうで煤けてしまい何も書かれていないようだ。高砂の翁は何時の頃か知らないがお顔を虫に食われて穴が大きく開いてしまったしお髭が痛んでいる、写真で見ると新しいように見えるが木と竹と布で出来ていて芯は細い竹ひごで触ると崩れかねない状態。僕が物心ついたときには毎年雛の節句に飾られていたので御年百年は超えているが母も他界し聞いた事も忘れてしまったので不明。
もうどう見ても痛みが激しくバラバラになってしまう日が近いが僕とどちらが先かに助け舟と叫ぶか。
この下げ分かるかな?


風さむく桃の節句は春未だ   七一翁

2 件のコメント:

shiro-chan さんのコメント...

立派な人形ですね。名のある人の作品なのかもしれません。
我が家も段飾りを出さなくなってもう何年にもなります。きっと何度の奥で埃まみれ、カビだらけになっているでしょう(>_<)

さんのコメント...

shiro-chan 様

 写真写りが良いのに驚いています。
ひどくぼろぼろの人形で作りから見て上等のものとは思えません、庶民のひな人形の一部でしょう。我が家のご先祖様は高価なものを買える資力があったとは思えないのです。