2010年10月31日日曜日

晩秋の雨

今年は太平洋岸へ台風が来ないかと思っていたら遅まきながらやってくるようだ、秋の台風は雨台風だが今度の台風は冷え切った列島へ来るのだからたちまち消滅すると考えている、海水の濃度を部分的に薄めるくらいの雨が降って熱帯性低気圧は無くなると思っているのですが素人予報は当たるか否か。
衰弱する前に上陸すると過去の狩野川台風のように水害を引き起こすから恐ろしい、今時分は風が強いと武蔵野ではどんぐり類を落として行く。子供たちが小さかったころに来た台風は関東地方は風が強かった、市役所が市内から集めた折れた木や枝とどんぐり類の大きな山に子等は驚いた。
今度の台風がどのような結果を残して行くのか海上に雨を降らせて陸上では残さないで欲しい。


写真はクヌギかクリの切り株に出来たキノコの集団


茹で薯のばたー融けだし冬迫る    七一翁

2010年10月30日土曜日

昼飯の魚

カワセミは水中の魚を飛び込んですばやく捕まえる、小さな魚はそのまま飲み込む。器用に頭から飲み込むように向きを変える。大きな魚の場合は木の枝やコンクリートなどに打ち付けて骨を砕いて飲み込みやすいように軟らかくしている。
飲み込むと骨やひれなど消化しないものが胃袋に残るがそれらを丸めてペレットとして吐き出す。
嘴の下側が赤い個体はメスで、これもメス。




 観菊の看板のみの社かな    七一翁

2010年10月29日金曜日

栗といえば山上憶良の詩にもあり彼の時代から美味しいものだった。
散歩の途中、或いは周辺部へ用足しに徒歩で行くときに栗畑があり、誰も採らずに地べたへ落ちている。この写真は玉川上水を歩いていたら何個か毬がついたままで転がっていた一つだ。
嗜好が自然の味から加工され濃い味をつけた食品へと換わり自然の味でも濃厚な味が好まれ、まして毬を外さなければならない栗は見向きもされなくなった、しかしあのくさい銀杏は飲み屋や料理屋へ持ち込めば売れるらしく公園などで匂いのきつい皮を外して放り出してある。栃の実も拾われ皮が捨てられているが栗は一度に商売になるほど落ちないらしく見向きもされない。


 冬呼んで寒さ冷たさ今朝の雨     七一翁

2010年10月28日木曜日

木枯らしが吹いたって

僕は池のカワセミです。
夕べ木枯らしが吹いたって気象庁というお役所が知らせてくれた、寒くなって風が吹いたら木枯らしだと分かってるよね。
今朝も北の方角から冷たい強い風が吹いて羽毛が逆立って困りました、光線を背に受けて魚とりするから強い風だと軽い体が押されるし波が立って水面が見難し、いい場所を探して枝に止まり朝飯を探そうとすると顔の長い昔ハンサムだったようなお爺さんが来てバシャバシャと僕を撮るから気が散って朝飯が獲れないよ。


写真は大事な羽根が逆立ち困っている僕


   木枯らしや羽毛逆立て寒さ来た     七一翁

2010年10月27日水曜日

航空機事故

先日、台湾ヤフーを読んでいたらアフリカのローカルの小型旅客機でカバンから密猟のワニが逃げ出し客が操縦室へ逃げ込もうとしたためバランスがとれず墜落し客は死亡しワニは生きていたという記事があった。
これを読んで思い出したのが釧路へ行く東亜国内航空の90人乗りでCAさんが眼下に襟裳岬がご覧になれますとアナウンスしたときに乗り合わせた団体客が見ようと片側へ移動した、するとおばあさんが落ちるから動いたらダメだと大声で叫んだ、その時に機体はグラッともしなかったが僕はその感性に驚いた。
ある所でJALの操縦士に聞いてみたところ機材によっては水平飛行しているときに一人がトイレへ歩いて行くのが分かるそうだ。
ワニが牙を向いて狭い室内を歩き回ったら恐怖だろう、スリラー映画みたいな話ですね。


  あれと指すカラスウリ熟れ車椅子   七一翁

2010年10月26日火曜日

いねむり

睡眠時間は十分と思われるのに眠たくなって仕方が無い、今もこれを打ちながらいびきをかいて寝ていた。ねむる寸前も何だか眠たくなり自然と寝入っているから氣が付くとでたらめに打っていたり何をかいているのか分からなくなっている。しかしこの居眠りは気持ちがいいものだ、こっくりこっくり、何かにもたれていつの間にか寝込んでいる。電車に乗っても眠り慌てて起きた事が最近あった、終点が歩いていける距離だから安心しているが、これが遠ければどうだろう。
目覚めてからも暫くは起きずにぼーっとしているから起承転結が無い文なのです。






   うす寒に急ぎ走るやポストまで    七一翁

2010年10月25日月曜日

ガスの匂いと工事

駅へ行く狭い坂道で緊急ガス漏れ工事の看板を出し工事をしたのだろうが匂いが立ち込める中で道路に座り込んで数名が灰皿を置き喫煙している。


匂いがしていても空気中に一定濃度以上のガスが無ければ引火爆発しないだろう。しかしガス会社の下請けかもしれないがガス工事現場で路上喫煙するとは、しかも杉並区の喫煙禁止場所でだ。
東京ガスは下請け作業者や自社従業員に作業場所での喫煙を禁止していないのだろうか、工事する場所に注意する監督者がいないのだろうか。


最近、世の中全体のねじが緩んでいるような気がするので些細な事まで心配になる。


 オナガのみ秋送るのか騒ぎおり    七一翁

2010年10月24日日曜日

500mm単焦点望遠レンズ

このゴイサギを撮ったレンズは120mm-400mmのズームレンズでシグマ社製、安いから飛びついて買った、使い出していくうちにニコンレンズと差があることに気づいた。
散歩の途中カメラ屋に寄ったらニコン500mm単焦点レンズ111万円を77万円で売るというビラが貼ってあった。これを買うとカメラと三脚を入れて持ち歩く弁慶が背負っているような櫃が必要となり、これを含めると80万円、重量も老人が背負って長時間歩く目方ではない。
あと何年鳥見が出来るか、そしてこのレンズが必要な時が何日あるだろうかと考えであきらめた。鳥見の環境が整った場所に住んでいたら満期でほってある生命保険を解約して買っていただろう。
ゴイサギを見ると一脚を使ったがいまいちピントが甘い、鳥見を止めるまで嘆き続けるであろう。


映る秋破り波たて池の主    七一翁

2010年10月23日土曜日

喪中の挨拶状



来月初めには喪中であるから年末年始のご挨拶を欠礼する旨の通知を出そうと印刷する文言を考え始めた。
先ず母が亡くなったから喪中と理由を述べ、それゆえ失礼させていただくのか或いは失礼させていただくと述べ、実は母が亡くなっていると知らすべきかそれを黙っているのか考えてしまった。
ググッて検索すると印刷屋の例文が沢山あるが、どうも私には馴染まない。
要は手前どもは母が没し喪中です、従いご挨拶を失礼させて貰うだけなんだが。


と言うわけでして真に失礼とは存じますがこの場をお借りして
           皆様への年末年始のご挨拶も失礼させていただきます。


 
 枯れハスが濠埋め尽くしビル高し 七一翁



2010年10月22日金曜日

同期の絵手紙展


















   会社へ同期入社したメンバーの4人が10年前から絵手紙を描いて交換していた、その作品が大分貯まったから展覧会を開催し一般の方々に見てもらおうと丸の内にある損保保険会社の無料画廊で開催した。人形、民芸品、野菜、魚介、果実、
草花、旅先の風景などジャンル別に百通を越すはがきが展示されていた。
僕も過去に何通か頂き、出来栄えのすばらしさに永久保存にしてあるが、先生について習う人もいたようで絵心があるだけでは通用せず季節に合わせた風物をしっかり写生しサビの効いた一言を如何に書くかだと思う。
又手紙待ってます。


 石垣の陰間延びして松手入れ    七一翁
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        

2010年10月21日木曜日

消せるボールペン

大分前にひょんな事で消せるボールペンを買ったが、使いかけのが沢山あったので放り出しておいた。最近の偽証事件からこのボールペンを思い出した、と言うのは役所や金融機関では黒色ボールペンかペンを使えと指示されている。ところがこの消せる黒色ボールペンで書いたら、後で改ざんされる可能性があると気がついて思い出したのだ。
もう暫くすると普及してきっと消して書き直した犯罪が出てくるだろう。




鳥も来ず暫し艶やかハナミズキ    七一翁

2010年10月20日水曜日

ワレモコウ

上水で同じ場所に毎年ワレモコウが咲くので見に出かけた。満開という言い方はおかしいが満開。
ここにはススキ、フジバカマも一緒に咲いていたのだが今年はススキしか見られず残念だ。
多分強制立ち退きさせられた住宅の方か、その前の農家の方か誰かが此処に種々の秋の草を植えたのだろうと思っています。
何時まで見られるか、正確には見に行く事が出来るのだろうか、僕の身体の事もあるし道路が作られたらどうなるのかだ。


 今も秋虫たち鳴かず草老いて     七一翁

2010年10月19日火曜日

皇居参観

会社の同期の数名が十年余続けている絵手紙交換の結果を東京駅前のビルで展覧会開き、それを参観し午後から皇居見物をしようという趣向の同期会が開かれた。
絵手紙は素人の域を脱しており感心する事しきり、鳥見とは雲泥の差に一杯やろうかと思ったが本日は皇居へ行くから自粛で昼食のみ。
皇居へは初めて入った、見せてくれるところはテレビニュースに出る場所と同じでしたが、丸の内のビル群から皇居を随分見たが内側から外のビル群を眺める機会はもう無いだろうと何枚かデジカメで撮った。本当はゆっくり撮りたかったが二百人くらいの団体になり四列で歩け、はみ出すなとかボツワナ大使の親任式があるからとせかされて思うような写真が撮れなかった。




写真は二重橋から下の石橋を望む。




石垣の紋かすかなり秋日和   七一翁

2010年10月18日月曜日

僕おなかが空いた

公園で若い両親と小学一年生くらいの男の子が歩いていた、男の子はT-シャツをまくりあげおなかが見えている。お腹が空いたんだよ、ほら見てよ、お腹がこんなにへこんでいるだろうと明らかに腹をひっ込めているのが分かる程引っ込めながらべそをかいている。
すれ違う人々は面白そうに見ながらすれ違って行く。
僕とすれ違い暫くするとうるささに耐えかねたのか父親らしき男の声で何か食べさせてやると聞こえて来た。
アイツなかなかやるな。


 写真はツミ、小型の猛禽類。


 紅葉未だおでん始めた旗ゆれて   七一翁

2010年10月17日日曜日

カエルを食べるハシブトカラス

公園で2,3歳の子供を二人連れた若い父親がイチョウの木の前でデジカメを幹に向けている、子供たちが食べちゃったのと聞いていた。見ると低い枝で一羽のハシブトカラスがヒキガエルをくわえて押さえつけて殺している。針金ハンガーをくわえて飛んでいるのを見たことは二回あるがカエルをくわえているのは初めてだ。もう少しで冬眠するところだったが餌の少ない都会の公園では遭えない最後だった。
逆に都会を離れた地方の方が餌の対象は自然の生物だから食べられる機会は多いかもしれない。


 数少し落ちたどんぐり子ら競う   七一翁

2010年10月16日土曜日

目眩その後

目眩が始まってひと月を経過した、最初は寝ると左の目が時計方向に回りだし気分が悪くなった。目眩防止薬を服用し耳石が所定の場所へ収まるまで待つしかなかった。最近は上を見ても寝て頭を急激に左向けても気分が悪くなる回数が減りだし昨日から薬の服用を減らし今朝から中止し様子を見ることにした。
と言う訳で殆どよくなったようですが油断大敵で油が切れないよう酒精を少しずつ注入もしてみております、近況ご報告まで。


  新米とビラ貼る飯屋灯り消え    七一翁

2010年10月15日金曜日

新しい携帯

注文書ッテ ありますか?と電話がかかり家人を驚かして、注文した電話が店へ到着した。ご本人様確認をもう一度やるから証明になるものと現金をご持参して来てくださいと言われたので医者様に帰りに寄った。デジカメに充電器が付属しなくなったように充電器が無く恐ろしく分厚い取説も無くなり拍子抜けするほどあつさりした扱いでご本人様確認ももちろん無かった。しかし二度と新しくしないぞと思っているのに今度は水濡れ保険がかかっていますからご安心くださいと言われた。


なおデジカメはパソコンのUSB端子へ繋ぎ写真をダウンロードすると序でに充電する仕組み。


 熟れる柿鳥群がりてまた暮れぬ   七一翁

2010年10月14日木曜日

エアバス

人には思い込みとか勘違い、聞き違いなどがあり、それを思わぬ場所で聞くと大笑いする事がある。とある人が飛行機に乗り込み上の荷物棚に荷物を収納している最中に飛行機が動き出した。日本の飛行機では経験しないが外国の飛行機では経験するが、その方は連れの方にやっぱりエアバスだ!!乗ったらすぐに動き出すんだからとおっしゃったそうだ。その機材は確かにエアバス社だった、どうも旅行前に低価格運賃で立ったまま乗る中国の飛行機などをニュースで見て間違って思い込まれたようだ。


写真は南国へ帰国されるしばしの間、別れの挨拶に来てくれたキビタキ集団中の♂の一羽


  ばらされて香りなつかし食べる菊   七一翁
  
  山形ではこの季節毎晩食べられているいるでしょう食用菊(名前:もってのほか)を
  八百屋の親父さんが茹でやすいように花弁をばらばらにして袋詰めしていました。

2010年10月13日水曜日

携帯を洗濯

家人が旅行から帰り国内用に携帯電話を切り替え試しに私に掛けるといい、電話は何処にあるのと聞くから鳥見にはいて行ったズボンのポケットと言ったらあわてて物干しへ跳んで行って洗濯しちゃったと
湿った携帯を持ってきた。電池が漏電して水濡れの赤い目印に変わっていた、もうだめだ。
根気よく乾かせば使えるだろうがどれ位使えるか定かでないし長い間使ったのでポイントが貯まっているから比較的安価で買う事が出来る事が慌てて行った電話屋で分かり買う事にした。
今とほぼ同じ機能で電話が使えればよい機種にしたが連休で売り切れて在庫が一台も無いから待ってくれと言われ皆さん洗濯したり壊したりする事に驚いた。


カラスウリ鳥見の我を薄笑い   七一翁

2010年10月12日火曜日

雨上がり

雨上がりの玉川上水の道を散歩した、うれしい泥濘の道で水溜りまである。
このような道は足に優しく運動靴の底に軟らかく当たり幾らでも歩けそうな気がした。この近所では未舗装の道は探してもなかなか見つからない、水溜りを避けながら足駄に番傘が普通の雨装束でゴム長靴を買って貰ったのは小学校を卒業間近の頃だった。
この道を通行に不便だからと舗装するという、少しはなれたところに立派な舗装道路が並行しているのだ、この道は上水が作られたときからあったかどうかは知らないが未舗装で支障を来たす人がわざわざ通行する事はないと思うのだが。


秋雲をめいめい映す水溜り   七一翁

2010年10月11日月曜日

花の香り

モクセイが咲く頃に必ず大雨がある、台風だったり南の空気を吹く込む低気圧だったりするがモクセイの花を散らすというか落とす。
花一輪はどれくらいの匂いがするのか嗅いでみたが、青臭いような匂いで特有の芳香がしなかった、もう花の命が終わっていたのかもしれない。花の数が幾らあるか知らないが合わせるとあの強烈な芳香になるのだろうか、この花はどの昆虫を挽きつけようとして匂いを出しているのだろう。
マイミクさんがモクセイの消臭剤の事を書かれていたが台湾で紹介され知り合いとなった欅亭の常連が香料会社でこの消臭剤を開発した、それを採用した消臭剤メーカーは当たった、しかしモクセイの香りすなわちトイレの匂いを想像してしまうのは困った事だ。


 ぽろぽろと木犀落ちて我わびし   七一翁

2010年10月10日日曜日

初めてのパノラマ築地明石町

築地明石町といえば鏑木清方さんの代表作だが築地明石町聖路加ツインタワーから見た川の風景。
カメラのパノラマ機能が巧く使えない、説明書をじっくり読めばよいのだが読んでいない。
おかしなことに新たに買ったデジカメはパノラマソフトが別に付いており、これは便利だ。
注意点が幾つかあるが一番はautoで撮らず同じ撮影条件にしろという事だ、しかし昨日はautoで撮っている、川面に建物が映っているので境界面がはっきりしない、偶然だったが上手く利用できた。
カメラについている機能で巧くいくように試みてみよう、最近全てに面倒で行動がいい加減になった。






 雲までが川面に映る秋の空  七一翁

2010年10月9日土曜日

最近の話題

最近、会う友人たちの話題は自分の農場でゴーヤが何本、トマトが何個白菜がどれくらい伸びたか害虫にやられるとか、つい先日まで孫と年金、薬の話題だったのが収穫の秋が来たらがらりと話題が変わり農場がない無作の私はついていけない。
汗水たらして手にした収穫物への喜びは大きいだろう、近々会社の同期会があるがさらに皆さん豊穣の喜びを語るのであろう。



鈴と鉦競い奏して肝胆す  七一翁


スズムシ、カネタタキ、カンタンの3種の秋の虫が入っています。

2010年10月8日金曜日

画家

 公園には大勢の素人画家と数人の職業画家が雨天以外は来られて写生され彩色している。
よくもまあ毎日熱心に創作活動をされ感心する、野鳥の観察も毎日だがうろついて見回しているだけで速く言えば徘徊、頭を使って生み出す事がない。
写真を取らせて頂いた方は有名な方らしいが全紙の大きさの画用紙に描いている、見ていると描いては塗りけし書き直しているから一枚がなかなか進行しないが同時に小さなキャンバスにも書いておられるみたい。
水彩画の素人の方たちもほぼ毎日来られている、何枚も描いて検討し新たに描きだす意欲がすごい。皆さん描いた作品をどうするのだろう、狭い我が家は飾る場所も置き場もない、他人事ながら心配になる。


昼間でも蟋蟀鳴いて寂しさよ  七一翁

2010年10月7日木曜日

久しぶりの鳥見

夕方散歩の帰りに家の近所でスズメに餌をやっているお宅へ差しかかったら頭上の電線からギャーギャーと騒ぎながら餌を待っているのかねぐらへ行くまでのおしゃべり時間か分からないが百羽位のムクドリがいた、久しぶりの鳥見だ。ムクドリは集団で寝るそうで、そこへ行くまで着いてからもしばらくお喋りをしてから眠る習性のようで近所のお宅が迷惑すると聞く。
鳥見がしたいとこぼしていた僕に天のお恵みだと感謝した。




 鳰鳴いて何やらさびし秋の池   七一翁

2010年10月6日水曜日

世の変化

今日から晴海ビッグサイトで国際包装展という種々の分野の品物の包装についての国際的展覧会が始まった。二年に一度開催されアジア最大と言われており僕は若い頃から開催されると見に行った。
その展示内容が以前とがらりと言ってよいくらい変わりオイルショック時代には省エネ、省人が主なテーマとなったが、この世界不況でも省エネ、コストダウンが主流ではなかった、もちろん思考の中には入っているが正面から押し出しはしていない。しかし企業の展示が大型機械をジャンスカジャンスカと動かし見本品を作り配るなんて事は一社もやっていないし見本品を配る事もない。
もう工場の中では自動化や無人化が進んでしまい当たり前の事になっているのだろう、グリーン、エコ、低カーボンを標榜しているが何処がそうか分からない中で進められている。
この展示を見ていて毎日世界中の各種製品が何らかの包装をして輸送され販売されているが、毎日世界中で行われている輸送の為の包装、綺麗に見せるための包装、小売のための容器を考えるとすごい事が行われ一回だけ使用されるためだけで石油、木材などが使い捨てになっているのだ。
例えば段ボール箱に水を入れて活魚が輸送出来ますと展示していたがもったいない事をしていると思わずうなった。
そのためだけの展示会まであり世界から人が見物に来ているのだ、そして現段階では日本の包装技術や材料は世界一といわれている。竹の皮と新聞紙が包装だった時代もあった。




秋の陽が部屋を貫き勝手差す 七一翁

2010年10月5日火曜日

ガラス張りのビル

薄い窓枠だけでガラスが填まったビルの25階の事務室へ引っ越したときは一月くらいガラスの側に近づけなかった。下に見える車が小さく、目線の高さをコサギが朝夕行ったりきたりするし、少し離れた高速道路のインターチェンジを走る車がおもちゃに見えた、高所恐怖症の僕にはこんな部屋は嫌だと社長にクレームをつけたら笑いながら景色の良いところを用意したのにと言った、それを承知の上だった、それくらい怖かった。
六本木へ出かけてガラス張りののっぽビルを見ていたら当時の事を思い出した、そしてビル火災で燃えてしまった事も(台湾便りで書きました)、その中にあった資料が今必要になった。


 モクセイが背より香る夜の道   七一翁

2010年10月4日月曜日

箸の店

サントリー美術館から出てエスかレターを一階下りたら派手な彩の民芸店らしい店が商店街の中ほどに見えた。よく見ると箸を主体として民芸品を売る店、ゆっくり入って見たかったが先客があり広くない店舗だったので写真を撮る許可を得た。入り口から突き当たり正面の壁まで各種材料、大小、長短、色違い、塗りなどが異なる箸が端から端までずらっと並んでいた。
日本で一、二を競うテナント料が高いだろう場所で箸を売るなんてすごい事だ、箸にも棒にも引っかかる商売があるものだ。屋号とか歴史とか聞いてくればよかった。


 主は何処香漂い秋桂花    七一翁

2010年10月3日日曜日

鍋島

サントリー美術館で開催されている鍋島の展示を人ごみへ出かけるリハビリを兼ねて見て来た。
初期のものから現代の14代今泉今右衛門さんの作品まで140数点と参考作品が陳列されておりすばらしかった。これだけのものを僕はもう見られないだろうし多分やらないだろう。鍋島藩が徳川幕府の要人に年末年始の贈答品を贈る為に窯を開いて進歩してゆくさまが分かるし色使いや絵柄の変化が分かった。同じ寸法格好の鉢や皿を何個も作らせたそうだから、担う職人は緊張の連続だったろう。この高価な食器を使って食事をした人は盛られた食べ物を食べると模様が出てくる仕掛けに気づいていたのかな。

窓毎に秋雲映しガラスビル  七一翁

2010年10月2日土曜日

脳ドック2

最初の面接で痴呆の状態を調べるテストがあり、受診場所の場所の区名、都道府県名などを聞き、次いで簡単な単語を連続して言われ、その順に繰り返せるかと、その単語をしばらくして覚えているか再度聞かれる。僕が出来なかったのは11時10分を時計の絵を描き書いてくださいという設問だった。
時計を描き12時、1時、2時、3時、6時 9時 、11時を場所に相当する数字を書き、11時10分の針を入れた。その時は良く出来ましたといわれたが最終判定では時計の文字盤の数字を全て書かなかったからXだった。
帰宅してから思ったのだがアナログ時計を書けとは言われなかったからデジタルで11:10と書いたらどう判定されただろう。面接はそれが影響し8/10点だそうだ、正確にかく書かないで心理的か性格的に何かあるのかな。




赤い羽根募金乞う声威勢よし  七一翁

2010年10月1日金曜日

脳ドック

脳の中がどうなっているか、親が入れてくれたはずの上等の脳みそが乾燥して収縮してないか、でき物は無いか、血液が漏れたりしないか、従兄が患ったメニュエル病などの兆候が無いか頚動脈などを含めて調べて貰った、もちろん最近悩まされている眩暈と手が震える原因も含めて。
一番まいったのは脳波を調べるため額や頭部に電線がついた画鋲みたいな電極を刺す、痛点に当たると痛いし厚いと思っていた面の皮が薄くて刺さりが悪く刺しなおしたり、途中で電極が外れたからと10本を一本ずつ刺し直して切れていましたから新しいのを刺しますと又何回も刺された。
子供時代に虫ピンで虫が生きているまま展翅した事の報いかとひたすら痛みをこらえた一時間だった。
正式の結果は未だだが医者様が若い頃随分飲まれましたね、そろそろ週に二日は休み一回の量も減らされたら脳の萎縮の進行が遅れると思うしコレステロールと血圧を気にした生活を勧めます。
眩暈は耳石がずれて戻らない、そのうち戻るから我慢するしかない。
脳みそは上等ではなく並の味噌で年相応の萎縮だそうです、初めに痴呆のテストがありこれがまずかった・・・・次回に


 目眩させ捕ったトンボよ許しくれ   七一翁