2010年9月2日木曜日

クズの花


クズの葉は大風が吹くと一斉に白い葉の裏側を見せるので風の強さがそれで分かる。堤防に植えると崩れないと言われ外国でも用いられ始めている地道な存在。
先日来、花が咲いているだろうと探しまわっていたがやっと見つけた、一か所は高いところで微風に揺れて巧く撮れない。あきらめて上水を公園に向かい歩いていたら頭の上で咲いていた。
この花が咲くと秋が確実に来る、秋の七草の一つだからという訳ではない。カキの実が少し色づきヒグラシが鳴いてこの花が土手や空き地で咲いているのを見ると秋が来ているのだ、残暑が厳しくても日ぐれが早くなっているからだ。
余談だがこのクズは土中に澱粉を貯めており葛根と漢方では呼ばれ貴重なものらしい。




忙しく飛ぶ蝶の羽ぼろぼろに   七一翁

5 件のコメント:

shiro-chan さんのコメント...

秋の訪れを告げる花なのですね、でも、こっちでは見かけません…(>_<)

roko さんのコメント...

朝晩は、さすがに秋の気配を感じます。
今年は、義弟が持ってきてくれたがちゃがちゃ(クツワムシ)も短命のようでした。
野菜も高いし。
ひたすら秋を待っています。

ISI さんのコメント...

和泉なる信太の森ではないけれど、近くの団地の遊水池を囲む金網。以前は今頃の季節になるとたくさんの葛の蔓が匍っていました。
昨日たまたま通りかかったところ、地面の雑草まできれいに刈り込まれています。よくよく見ると、金網の下のほうに頼りなげに数本の葛が絡み付いていました。
うらみ葛の葉の白い葉裏はチラチラしていましたが、葛の葉姫は見当たりませんでした。これも環境整備なのでしょうが……。

仙風 さんのコメント...

葛の繊維から葛布、蔓から行李などを作る。
葉は大きいし、花は美しいし、根は大きいし、生命力抜群。
葉の裏側が白っぽいので、秋風に吹かれるサマは、それだけで絵画、
葛の葉の裏見から恨みとの掛詞にも用いられます。
根から生薬の葛根湯が出来るし、葛粉を採る。
秋の七種の中でもピカ一でしょうね

さんのコメント...

shiro-chan 様

 先日、能勢でクズの花が枯れていると申し上げましたがお気づきなかったようですね。

roko 様

 ガチャガチャを飼ったことがありますが長生きして喧しいので草むらへ話しました。昔は草むらへ放して見張りの役目をさせたとか。
本当の話でしょうか、中国のガチョウは真実のようですが。

ISI 様

 我が近所でも数箇所でエンジン駆動の草刈機で全て切り払っています。あれでは外来の強い草は何回も出てきますが古来のか弱き姫君たちが生えてきませんね。

仙風 様

本当のクズは手に入りがたいようですね、全国の川の土手を掘り返すわけに行かないし、山奥まで掘りつくし、中国で掘り返していると専門店の親父が言ってました。

秋の七草で一番利用価値がありますね。